『チェブラーシカ』中村監督×原作者ウスペンスキー 国境を越えた傑作誕生の秘密
とか、「独りぼっちは寂しい」とか「誰かに愛されたい」という、誰もが心の隅に持っている気持ちをひとつの形に収めたキャラクターだと思うんですよね。そういう存在だから、いてくれると「僕は本当に君のことが好きだよ」って言いたくなるそんなキャラクターですね。
このチェブラーシカやゲーナの性格には、ウスペンスキーさん自身の性格が投影されていると言えるのだろうか?
ウスペンスキー:いやいや、私自身が投影されているのはシャパクリャク(※本作にも登場するキャラクター。いたずら好きのお茶目で人騒がせなおばあさん)ですね(笑)。陽気でいたずら好きで、新しいことを考え付いたら動き回る。彼(中村監督を指差し)はチェブラーシカだね。
では、もし空の上のカチャーノフ氏にこの作品を紹介するなら、どんな言葉を?
ウスペンスキー:「良いものができたよ!君も降りてきて一緒に飲んでお祝いしようよ」って言ってやるね。きっと喜んでくれるだろうし、もう少し長生きすれば良かったって少し寂しがるかもしれないな。
■関連作品:
チェブラーシカ (2010) 2010年12月18日より全国東宝系にて公開
© 2010 Cheburashka Movie Partners /Cheburashka Project
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