くらし情報『東京団地ミステリー (5) 500mにも及ぶ団地の知られざる機能とは? ~川口芝園団地』

2014年7月11日 07:00

東京団地ミステリー (5) 500mにも及ぶ団地の知られざる機能とは? ~川口芝園団地

東京団地ミステリー (5) 500mにも及ぶ団地の知られざる機能とは? ~川口芝園団地
埼玉県川口市に大友克洋作の『童夢』のモデルになった団地がある。川口芝園団地だ。これがものすごい「壁」なのだ。今回はこの壁にまつわるミステリーについて話そう。

○団地をそういう風に使っていいんだ!

ご覧の通り、超能力者同士の空中戦が繰り広げられる舞台に相応しい高さと長さを備えた団地だが、作中では壁がひしゃげたり爆発したりしてなんとも心痛む。この作品によって団地に対するネガティブなイメージが決定づけられた面があり、個人的には複雑な気分だが『童夢』が名作であることは間違いない。1983年の第4回日本SF大賞を受賞している。

さてこの川口芝園団地はなぜこんなにも壁なのか。
その理由はこの団地が建っている場所にある。(場所はここ)

1978年に完成したこの団地、なんと防音壁なのだ。この長大な壁によって、その内側の住宅群は鉄道の音から守られる。じゃあこの棟の人はうるさいじゃないか、ということになるが、線路側は廊下でそっち側にはトイレなどが面していて中はそれほどうるさくないと聞いた。ぼくも線路沿いのマンションで育ったけど、電車って道路と違って終電もあるから夜中は静かなんだよね。高速道路や幹線道路沿いの住宅の方がたいへんだと思う。

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