2014年7月15日 11:14
シングルマザーとして生きること(2) - 働くために生後4カ月で保育所へ
○前回のまとめ
シングルマザーとしての一番の辛さ。個人的には生活や将来の不安以上に、世間の偏見や差別と前回書いた。テレビドラマなどの影響か、「母子家庭=貧困」という目で見られることも多く、世間から我が子が"かわいそうな子"という烙印を押されることも受け入れがたい。子どもが小さい頃はファミリーで賑わうような場所に母子だけで行くのが辛く、また親切に手を差し伸べてくれる人にまで心を閉ざしていた時期があった。
○便利家電は「必要経費」
とはいえ、そんな風に思うのも、子供が小さい時だけ。次第に子供が手を離れていくにつれ、自分自身の自由な時間も増え、精神的には余裕ができていく。社会の偏見に卑屈になったり、心無いひと言にいちいち敏感に反応して傷ついている自分が嫌で、一時は周囲との交流を避けていた自分も、子供が自立するに従い、少しずつ社交性を取り戻っていった。後から振り返ると、そんな負の感情を抱きながら子供に接していたことを少し申し訳なくも思うし、育児をもっと楽しむべきだったと思う。
でもその当時は、世間の雑言に耳をふさぎ、生活のためにがむしゃらに働くことがストレスや不安を解消することになり、必要なプロセスだったのだ。