だ。年賀状を活用したDMに関する情報や、企業や商店のオリジナル年賀状を作成し、元日に届く年賀状の束にそのハガキが加えられるというサービスなどが紹介されている。年賀の挨拶なので、通常のDMに比べ目を通してもらえる可能性が高く、くじ付きなので即座に捨てられるということも少ない。安全・確実に届くという、郵便システムならではのメリットもある。
では、こうしたDMをより効果的に活用するにはどうすればよいのか……。福博綜合印刷株式会社ダイレクトマーケティングセールス部長の野口恵庸氏にお話しをうかがった。
――DMが効果的に活用できる業態はどういったものでしょうか?
野口氏:個人・法人に関わらず、顧客が存在する業態であればDMを効果的に利用できます。ウェブのみで販促したり、メルマガだけで顧客管理をしたりする企業もありますが、実際にウェブやメルマガを顧客が閲覧するとは限りません。
一方、DMは紙媒体です。脳科学では「紙媒体は記憶する・感情を動かす機能を持つ部分を反応させる」という研究結果が明らかになっています。デジタル媒体と紙媒体を併用し、商品やサービスに興味を持ってもらいたい、記憶に残してもらいたいタイミングでDMを活用するとよいでしょう。