シリコンバレー101 (585) 快進撃を続けてきたライドシェア「Uber」に暗雲
、「Uberドライバーが駐車サービスの係員に拳銃を突きつけた」というように、Uberドライバーによる事件が多発している。
他にもUberがユーザーのロケーション情報を宣伝に利用していたという疑惑、ライバルサービス(Lyft)の偽のアカウントを作って5,500回以上も予約・キャンセルを繰り返した疑惑が浮上。ライバルの車に客として学生アルバイトを乗車させ、ドライバーにUberへ移籍するよう口説かせたヘッドハンティングも問題視された。
ここまでひどいのは最近のことだが、個人的には利用した後、ドライバーに5つ星を付けるのに躊躇する経験が何度かあって1年ほど前から次第にUberを使わなくなっていた。
○米国でUberが成功した理由
Uberに代表されるライドシェアは契約ドライバーが自家用車を使って乗客を運ぶサービスである。利用者はスマートフォン・アプリを使って近くにいる車を確認して呼ぶ。
Uberの成功には2つのポイントがあった。1つは、米国のタクシーに対して利用者が大きな不満を抱えていたこと。
米国のタクシーのライセンスは発行数が制限されている。だから、ライセンスを保持する業者は競争の少ない環境に胡座をかいて、サービスの向上に無関心だった。