2014年10月4日 09:00
プロ棋士を目指す子供たちの熱き戦い「J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会」全国で勝ち上がった16名が激突
また、大会の成績上位者の中には、プロ棋士の養成機関である「奨励会」を受験する者もいる。合格すれば、小・中学生のうちからプロになるための道を歩み始めることになり、実際、現在プロの第一線で活躍している棋士には、こうした子供大会で活躍した人が多い。まさに、将来の夢を懸けた戦いなのである。
それでは、大会の模様を準決勝から振り返ってみよう。
○準決勝は大阪地区代表と仙台地区代表の勝負
準決勝の組み合わせは以下の通り。
田淵光祐くん(大阪大会代表)-伊東恒紀くん(仙台大会代表)
上野裕寿くん(大阪大会代表)-堀川将生くん(仙台大会代表)
ご覧のとおり、関西対東北という構図だ。どちらの地区も将棋熱が高いことで有名で、まさに地区の威信をかけた勝負となった。
対局場は将棋界の総本山でもある将棋会館の特別対局室で行われた。
この対局室は、プロ棋士でも特に段位の高い一流棋士たちが使用する部屋で、公式棋戦の決勝やタイトル戦なども行われる、まさに"特別"な部屋。(囲碁・将棋チャンネルのサイトにも特別対局室にまつわるエピソードが掲載されており、見ていただければいかに"特別"なのかわかるだろう)。対局室では多くの父兄や関係者が見守り、テレビカメラも入るという大人でも緊張するような状況で行われたが、選手たちは臆することなく、堂々と戦っているように見えた。