2014年10月14日 11:57
HTTP/2対応やJavaScriptエンジン性能を向上させるIE for Windows 10 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
○まもなく標準化するHTTP/2のサポート状況
我々が普段閲覧しているWebページの表示には、HTTPという、WebサーバーとWebブラウザー間でデータの送受信を行う通信プロトコルが欠かせない。起源をさかのぼれば、ハイパーテキストやXanaduプロジェクトなど数多くあれど、ドキュメントとして残されたのは1991年のHTTP 0.9が最初だ。そのドキュメントは現在でもWorld Wide Web ConsortiumのWebページで閲覧できる。
現行のHTTP/1.1がRFC 2616として定められたのは1999年だが、既に15年もの月日が経っている。そのためIETFに所属するHTTPbis WGは、GoogleのSPDYプロトコルをベースにしたHTTP/2を2012年11月に発表。そして先日、Microsoftは、Windows 10テクニカルプレビューに搭載したInternet ExplorerがHTTP/2に対応していることを明らかにした。Webブラウザー側の実装が始まりつつあるのだ。
まずはHTTP/2の特徴を解説しよう。
従来のHTTP/1.1はWebサーバーとデータ送受信を行う際、Webクライアントはサーバーにリクエストを送信し、その結果WebサーバーはレスポンスをWebクライアントへ送信する。