コロナ禍でSNS拡散『ペイ・フォワード』の奇跡とは? 19年前の関係者を取材
と言ったことがヒントになりました。
ケビン・スペイシー演じるシモネット先生が「もし世界を変えるとしたら何をする?」と生徒に聞くと、生徒たちは「変えるなんてありえない」「無理」という、でも先生は「もし可能だったら?」と聞くんです。その瞬間、失望だらけの世界が可能性に輝きだす。「もしかしたら、いま私たちが生きている世界は変えられる?」と。観た後に、「自分たちの世界のことでもある」と自分ごととして捉えたもらいたかったんです。
――サブタイトルにそんな意味が込められていたとは! 願いが今、人々に届いていますね。
中村:そうですね。新型コロナウイルスで世界は大変な苦境に立たされていますが、この状況だからこそ、夢物語ではない『ペイ・フォワード』の真意が伝わるのではないでしょうか。
『ペイ・フォワード』は、「自分の中の可能性」とも向き合わせてくれる映画です。そのきっかけをツイッターを通してあらためて伝えてくださっているみなさま、本当にありがとうございます。
●タイトルに隠されたもう1つの秘話
――貴重なお話、ありがとうございました。さて、加々見さんはハーレイ・ジョエル・オスメントの来日を担当されていたと聞きました。