コロナ禍でSNS拡散『ペイ・フォワード』の奇跡とは? 19年前の関係者を取材
現在、アメリカでは通信会社大手・ベライゾンが、ビリー・アイリッシュも参加した「ペイ・イット・フォワード・ライブ」というプログラムを展開中です。もともとあった言葉なのかもしれませんが、今だからこそ一般化しつつあると思いました。映画はアメリカでも大ヒットしたわけではないので、みなさんの心の中に残っていたということなのかもしれません。
――それぞれの価値観に委ねられた善意は、現実世界でも確かに存在していましたね。
加々見:新型コロナウイルスによるこの状況はありがたいことでもなんでもないですが、全世界が同じ悩みを抱えているのは、人類にとってこれまで経験してこなかったことだと思います。個人的には、再び原点に戻るというか、リセットされているような気がしていて。今まで当たり前のようにあったもの、自分にとって大切なものを再認識させられているというか。
こういうときだからこその助け合いじゃないですけど、「良いことをしていこう」と思っている人が増えているのは、未来にとってはすごく明るい出来事ですよね。
ソーシャルがみんなの強みになっていますし、一番の頼りにもなっています。レディ・ガガや星野源さんの試みも、ペイ・フォワード的な思いが含まれているのではないでしょうか。