2014年10月15日 17:16
Synopsys、組み込みLinuxアプリケーション向けにARC HS38プロセッサを発表
Synopsysは10月14日、プロセッサIPコア「ARC HS」ファミリの新製品として、32ビットプロセッサコアの「DesignWare ARC HS38」を発表した。
同製品は、従来の「HS34/36」プロセッサと同様、電力効率(DMIPS/mW)と面積効率(DMIPS/mm2)を追求したアーキテクチャで、組み込みLinuxや他のハイエンドOSをサポートする機能を搭載している。「HS38」が有する処理性能と低消費電力特性は、ホームルータ/ゲートウェイ、データセンター、デジタルTVネットワーク機器、車載インフォテイメント機器といったデバイスで需要が拡大している組み込み制御/信号処理機能の実現にとって理想的であるという。
具体的には、「ARC HS」ファミリは、次世代のARCv2 Instruction Set Architecture(ISA)を採用しており、低消費電力/小面積でありながら高性能な組み込みデザインを実現できる。今回の「HS38」は、最大1.93DMIPS/MHzという高い性能効率を提供する他、一般的な28nmプロセスで、消費電力を90mW以下、面積をわずか0.21mm2に抑えつつ、2.2GHzという動作性能を実現する。