2014年10月15日 17:16
Synopsys、組み込みLinuxアプリケーション向けにARC HS38プロセッサを発表
この時の処理性能は4200DMIPSで、これはLinuxをサポートする前世代プロセッサ「ARC 770D」コアの2倍に当たるという。さらに、40ビットフィジカルアドレススペースと最大16MBのページサイズをサポートするフル機能のメモリ管理ユニット(MMU)を搭載しているため、高速なデータアクセスとより高いシステムパフォーマンス、およびTB級のメモリに直接アクセスする能力を備えている。そして、「HS38」は、マルチコア(2または4個)構成も可能で、SMP Linux、フルレンジの1次キャッシュコヒーレンシおよび最大8MBの2次キャッシュをサポートしている。加えて、オプションの浮動小数点ユニットにより、単精度および倍精度の算術演算命令で計算を加速できる。また、他のARCプロセッサと同様に、コンフィギュアビリティの高いアーキテクチャとなっているため、開発対象のデザインに最適なハードウェア特性を得られる。この他、拡張性も高いためプロセッサと緊密に統合した独自ハードウェアアクセラレータの開発も容易になる。また、「ARC」ファミリ向け組み込みソフトウェアの開発、デバッグ、最適化を支援する「DesignWare ARC MetaWare Development Toolkit」