Windows 8.1ミニTips (70) 意外と便利な「ファイル履歴」 - バックアップの保持期間と削除
○オフラインキャッシュとは
「詳細設定」の画面をながめていると、もう1つ気になる項目が存在する。それが「オフラインキャッシュのサイズ」だ。バックアップデータの保存先として、ネットワーク上の共有フォルダーや取り外し可能な外付けドライブを選択している際に利用する、キャッシュファイルのサイズである。
例えば、外付けドライブを接続していなかったり、ネットワークがオフラインだったりした場合、1度ホストドライブ(通常はCドライブ)にキャッシュファイルを作成する。バックアップデータの保存先ストレージが認識されると、キャッシュファイルをコピーしたのち、キャッシュファイルを削除する仕組みだ。
仮にホストドライブ(に作成するキャッシュファイル用)の空き容量が足りないと、一部のファイルがバックアップできない問題が発生してしまう。場合にもよるが、128GBや256GBくらいのSSDを使っているなら、注意すべきポイントだ。
キャッシュ容量の既定値はディスク容量の5%だが、環境に合わせて10%や20%を選択することをおすすめしたい。
逆に、常に接続しているローカルドライブをバックアップ保存先にしている場合、オフラインキャッシュファイルは基本的に使用しないため、2%を選択しておくとよいだろう。
阿久津良和(Cactus)