2014年10月23日 10:00
高まる省電力/小型/低コスト化要求に対応する1チップソリューションとは?
このため、基板サイズをニーズに応じて小型化でき、スペースに制約がある機器においてその威力が発揮されることとなる。
また、チップ数が少ないためにシステムのハードとしての信頼性も向上するほか、2つのコンフィギュレーションメモリの両方に同じ情報を書き込んでおき、メインのメモリに書き込みエラーが発生するなどの異常が生じた場合、即座にサブのメモリをバックアップとして活用するといった冗長性を持たせることで、ソフトとしての冗長性を持たせる、といったことも可能だ。
さらに、外部チップを介さないため、レイテンシが早く、高速処理を実現することも可能だ。
加えて、外部メモリを活用する場合、DDR3メモリを活用できるため、安価かつ容易にメモリを入手することができるほか、同社が提供する開発ソフト「Quartus II」のソフトIPとしてメモリコントローラも提供されているため、高速なメモリの取り扱いに慣れていなくても、苦労せずに取り回すことが可能となっている。
○「産業機器」「オートモーティブ」「通信」をはじめ、幅広い市場のニーズに対応
MAX 10は幅広いアプリケーションで使えるデバイス。例えば、シンプルなモーターコントロールなどを、スペースに制約がある場所で活用してもらう用途など、低コストで省スペースシステムを作成する必要がある分野への適用をまず第一のターゲットとしている。