くらし情報『450年の歴史を持つ京都・宇治の老舗茶舗、その英知が受け継がれた「綾鷹」』

2014年10月29日 15:03

450年の歴史を持つ京都・宇治の老舗茶舗、その英知が受け継がれた「綾鷹」

また、湯を注ぐ際は茶葉が暴れないようにゆっくりと湯を入れることが重要で、急須はまわさずに静かに1分程度置いておくといったポイントが紹介された。そして急須に残った最後の一滴は「芳醇の一滴」と言われ、お茶の一番おいしいところだという。それを残さないように、注ぐ際にはしっかりと急須をふり、お茶を絞り切るとよいそうだ。

○お茶の味を左右する「合組」

その後は、「綾鷹」の味わいを支える伝統的な茶師の技「合組」(ごうくみ)の実演が行われた。合組とは、茶葉の特徴を考慮しながら複数の茶葉を組み合わせ、1つのお茶に仕上げていくという茶師伝統の技術である。「茶葉は農作物。収穫年によって茶葉の味が異なるのは当然のことで、合組によってブレのない味に仕上げることができる」と上林代表は語る。5種類の茶葉を使っての合組実演では、「男性的な味わい」と「女性的な味わい」をイメージした2タイプのお茶を披露した。


今回の「綾鷹茶会」には、一般参加者20名が来場。参加者のテーブルに2種類のお茶が配られ、お待ちかねの試飲タイム。「男性的な味わい」は刺激的な味となっており、一方「女性的な味わい」は丸みがあってまろやかな仕上がりとなっていた。

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