くらし情報『読む鉄道、観る鉄道 (63) 『月館の殺人』 - 厳寒の北海道を行く豪華列車で事件発生!』

2014年11月3日 08:00

読む鉄道、観る鉄道 (63) 『月館の殺人』 - 厳寒の北海道を行く豪華列車で事件発生!

そんな乗客たちを乗せて、夜行列車は最果ての終着駅、月館へ向かっていた。そこには空海の祖父が待っている。

その夜遅く、列車の運行中にテツの1人が刺殺された。どうやら列車にはテツを狙った連続殺人犯が紛れ込んでいるらしい。犯人の狙いは何か? 次の標的は誰か? 列車という密室で犯人探しが始まった……。

上巻は事件の始まりまでのエピソード。そして豪華列車「幻野」の衝撃の事実が明らかになる。下巻は新たな事件が起き、思いも寄らぬ結末へ向かっていく。
「幻野」の事件は「幻夜」であってほしい。そう願わずにいられない。

○鉄道ファン垂涎のコレクション

列車「幻野」そのものがトリックの要素となるため、詳しくは紹介できない。牽引する蒸気機関車はD51形241号機。実際の機体は国鉄時代最後のSL列車の牽引機で、それを記念するため保存したところ、機関庫の火災で全壊してしまった。漫画に登場させるいきさつについては、巻末に詳しく紹介されている。この解説ページは「IKKI」編集長の江上英樹氏が手がけており、かなり読みごたえのある内容だ。客車はオリエント急行に使用されていた6両編成だ。
機関車側から荷物車、食堂車2両、ピアノバー車、個室寝台車、スタッフ用寝台車となっている。

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