2014年11月7日 08:00
脱社畜的「会社の歩き方」 (20) 「定時に帰る」意志がない人は定時には帰れない
とお願いすれば3日間かかり、「1週間でやってください」とお願いすれば1週間かかってしまうというわけです。どんな仕事であっても人間は締め切りギリギリまで時間を使ってしまう、と言い換えてもいいかもしれません。
「今日は絶対に残業しないで定時に帰る」と決意している人にとって、締め切りは定時の夕方ということになります。一方で、「今日は別に定時に帰れなくてもいいや」と残業を受け入れている人にとって、締め切りは残業することを見込んだ深夜です。パーキンソンの法則によれば、仕事の量は締め切りまでの時間すべてを満たすまで膨張します。「今日は絶対に残業しないで定時に帰る」という覚悟で仕事をしている人は定時に帰れるかもしれませんが、「残業してもいい」と残業を受け入れている人は、自らの予想どおりしっかりと残業をしてから帰ることになります。
このことから、残業をしないために大切なことは、定時という締め切りを自分でしっかりと設けそれを守ろうと努力することだということがわかります。「定時に帰る」意志がない人は、定時に帰ることはできません。
「終電までに帰れれば別にいいや」というような気持ちでは、本当に終電でしか帰れなくなります。