くらし情報『希少糖は人だけでなく植物にも効果がある!? - 希少糖の一大研究/生産拠点を目指す香川県の野望』

2014年11月14日 11:22

希少糖は人だけでなく植物にも効果がある!? - 希少糖の一大研究/生産拠点を目指す香川県の野望

生物の進化では起こらないことを起こしてみて、考えても予想できないことが起こっている」と何森教授は、バイオ技術の進展によりようやくその知の集積が始まったという。

その知の集積による成果として、これまで各所で語られてきたような人の健康を促進するという分野とはまったく異なる、農業や植物への利用が期待されるようになってきた。何森教授が香川大学の学内の教員に配った希少糖に出会って、希少糖と植物の兼ね合いの研究を進めてきた香川大学農学部の秋光和也 教授の成果だ。

秋光教授は植物病理学の研究者で、微生物が植物に悪さをすることで病気にする仕組みなどを研究している。約50種類の希少糖を一滴ずつ植物に垂らして、影響を研究した結果、それぞれ性質が異なることが判明。その内の1つの希少糖であり、レアシュガースウィートにも含有されているD-プシコースを植物に吸わせると、一過性の成長調節作用を発揮することが発見されたという。これは、希少糖が植物に入るとリン酸化し、植物の背丈を制御するジベレリンの生産を促すシグナルの伝達経路に侵入し、その伝達を抑え込むためだということが詳細な研究から判明したが、これをうまく活用すると、例えば希少糖を吸わせている間だけ成長を止めておけるので、雑草の成長を抑える抑草剤として活用できる可能性などがあるという。

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