2014年11月18日 00:00
あの日あの時あのコンピュータ (8) そのグラフィックと日本語BASICに、僕らは憧れた - トミー「ぴゅう太」
あの頃も今も、コンピュータは楽しい機械です。仕事でも趣味でも、コンピュータとともに過ごしてきた読者諸氏は多いことでしょう。コンピュータ史に名を刻んできたマシンたちを、「あの日あの時」と一緒に振り返っていきませんか?
○日本語プログラムでゲームを作れたんです
1982年(昭和57年)8月25日、トミー(現・タカラトミー)は、16ビットグラフィックコンピュータ「ぴゅう太」(TP1000)を発売しました。米TI製のCPUを搭載し、メモリに16KBのRAMと20KBのROM、そのほか16色表示、擬音4種類、3和音、独自専用カートリッジ型のスロットを採用しながら、本体価格は59,800円を実現します。
カートリッジは当初、6種類のゲーム(モンスターイン、ターピン、ザウルスランド、フロッガー、ボンブマン、スクランブル)が、各4,800円で用意されます。もちろん、ぴゅう太はゲーム専用機ではありません。本体上部にはJIS配列の日本語キーボードを搭載しており、日本語G-BASICが大きな特徴でした。背景を描き、アニメを加え、さらに音やタイマーをセットするなどといった、プログラミングができる本格派コンピュータだったのです。