ゲッティのアートディレクターが語る、広告ビジュアルの"6つのトレンド"
そして3つめの「Super Sensory/超・感覚」は、何かに触れる、味わえる、聴けるなど、感覚に直接訴求するようなビジュアルのことで、今ブランドが強く求めている写真だという。これはとても深くて広いテーマであり、フォトグラファーから提案される写真は百人百様であったということだ。
●広告写真の「社会的なトレンド」は?
○「女性の台頭」、「身体2.0」、「新しいシニア」
そして「社会的なトレンド」の話題へ。ここからは、同社の本社があるアメリカの特色が感じられる内容だと前置きした上で、最初のテーマは「Female Rising/女性の台頭」。同社の検索システムにおいて「女性」というキーワードは、いかなる言語でも常に上位にあり、いわゆる「良妻賢母」なイメージでなく、女性のリアルな写真を必要としているという。同社は、FacebookのCOO シェリル・サンドバーグ氏が率いる、女性の地位向上を目指す非営利団体「LEAN IN(リーン・イン)」とのコラボにより、さまざまな年齢の女性と、彼女たちを支持する人々の力強い描写に特化した写真を集めた「Lean Inコレクション」をオープンさせたという。実際にサムネールを眺めていると、丁寧にセットアップして作り込んだ写真ではなく、スナップショットのような雰囲気の写真が多いのが印象的だ。