デプロイメント環境の拡張では、日立やIBMのLPARといった論理パーティショニングによる仮想化をサポートしたほか、クラウドパートナーとしてIBMが提供するHANA Enterprise Cloud、Unisysが提供するHANAのマネージドクラウドの展開を開始した。また、ハードウェアについては、SIGのSGI UV、シスコの8ソケットサーバ、IBMのPower 7と8におけるSUSE Linuxなどが新たにサポートされた。
Innovateについては、系列データストレージサービスという新機能と、Hadoop統合機能の拡張を説明した。系列データストレージサービスは、スマートメーターやセンサー、金融業界などでの利用を想定した機能で、系列データを加工し、SQLとして扱いやすくするものだという。将来的には、系列データをテーブルに自動的に変換したりフィルタリングして分析機能も提供するという。
Hadoop統合機能は、Virtual UDFというデータ連携のためのユーザー定義関数をつかって、SAP HANAからHDFSに直接アクセスできるようにする機能。Map Reduceジョブが実行可能で、Virtual UDFをSQLに埋め込むことも可能という。