2014年12月3日 10:15
フェンシング日本代表のメダル獲得を支えたデータ分析とは? スポーツアナリスト千葉洋平氏が活用例を紹介
「渡辺啓太氏を中心に、日本スポーツアナリスト協会という団体を立ち上げました。競技の枠組みを超えたアナリストの連携強化や、職域を広げることなどを目的とした団体で、私もその活動に関わっています」と語る千葉氏は、日本スポーツアナリスト協会の理事という肩書きも持っている。
○コーチとのミーティングは分析データと映像を利用
千葉氏のJSCにおける肩書きは、 マルチサポート事業 パフォーマンス分析<フェンシング男子フルーレ<というものだ。つまり、フェンシングを専門としたアナリストとして活動している。その活動において、クラウドと連携したデータ活用は欠かせないものだという。
「一番大切なのは、映像をできるだけ残すことです。映像から分析を行うわけですが、情報の共有にはクラウドサービスを活用しています」と千葉氏。従来は戦術研究などで映像を活用する場合はDVD等のメディアを使った共有が行われることも多かったが、それでは時間がかかる。
必要な部分をすぐに再生できるクラウドサービスは、分析を現場で活きるものとするために重要な役割を担っているという。「ミーティング中に、こういう傾向がある、あの試合ではどうだった、というような話題になったらすぐに映像を引き出し、確認できる仕組みです。