SEMICON Japan 2014 - 優れた企業は女性や障がい者などを率先して活用している
ここで印象に残ったのは次の2点である。
1点目は、江田氏のコメントで、Intelの女性社員をサポートするグループ「WIN(Women at Intel Network)」について述べたものだ。女性だけのグループだと考え方に偏りがあり、議論が煮詰まってしまうことがあったという実体験である。男性社員がサポートグループに参加することで、この問題が解決されたということだ。
2点目は、ロールモデルの必要性に関する意見である。キャリアパスのロールモデルは、必要であるとも言えるし、不要であるとも言えるというのがパネリストの意見だった。興味深かったのは「ワーキングマザー(働く母親)のロールモデルは必要である」ことで、意見の一致を見たことだ。子育てと仕事の両立がいかに困難であるかを暗に示すとともに、父親による育児や家事の分担、会社組織における配慮といった課題がまだ大きく存在していることをうかがわせた。