くらし情報『難病・クッシング病の原因遺伝子を発見、発症メカニズムを解明 - 東工大』

2014年12月24日 15:52

難病・クッシング病の原因遺伝子を発見、発症メカニズムを解明 - 東工大

これまで、完治のための唯一の治療法は脳下垂体腫瘍の外科切除だった。しかし、この手術は鼻腔や上歯茎から脳直下に内視鏡を挿入して行う高度な技術を要するため、患者にとって特効薬の開発が待ち望まれていたという。

細胞増殖因子は、細胞表面の受容体タンパク質に結合して受容体を活性化し、さまざまな細胞応答を誘導する一群の分泌タンパク質である。活性化された受容体はさまざまなシグナル伝達経路を活性化することで、細胞分裂や遺伝子発現などを引き起こす。同時に、活性化された受容体はすみやかに細胞内に取り込まれ、「エンドソーム」を経由して「リソソーム」(※4)に運ばれて分解される。

これは、活性化された受容体が過度に働くことで細胞の過剰応答を引き起こすことを防ぐための仕組みである(例えば、細胞の過増殖はガンなどの腫瘍につながる)。この時、活性化受容体には「ユビキチン」(※5)というタンパク質が共有結合し、これが多様な細胞膜タンパク質の中から活性化受容体だけを選別してリソソームに運ぶための荷札となる。

同研究グループは、エンドソームで働く「脱ユビキチン化酵素(以下:USP8)」(※6)が活性化された増殖因子受容体からユビキチン(リソソーム行きの荷札)

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