2015年1月7日 13:28
CES 2015 - NVIDIA「Tegra X1」の正体、規格外の高性能は次世代運転支援への布石
ユニットを、従来の4倍となる16基搭載しているのも特徴だ。
なお、Tegra X1の基本仕様は、下記の表のとおりだ。
また、ファン氏はTegra X1は、モバイルSoCとして初めて浮動小数点演算性能が1テラFLOPSを超えたスーパーチップだと説明。1997年にはじめて1TFLOPSの演算性能を実現したスーパーコンピュータ「ASCI Red」では、「4000基以上のIntel Pentium Proプロセッサを搭載し、150平方メートルの設置面積と500kWの消費電力を要した」(ファン氏)と、その電力効率の高さをアピールした。
ただし、この1テラFLOPSという値は、通常の単精度浮動小数点演算ではなく、FP16、すなわち"半精度"の演算性能。Tegra X1に搭載されたCUDAコアでは、二つのFP16命令をパックして実行できるようにすることで、単精度浮動小数点演算(FP32)の倍の演算性能を引き出すことを可能にしている。むろん、ASCI Redが実現した倍精度(FP64)による1テラFLOPSと同等に扱うべき値でないことは、ファン氏も認めるところだ。また、同氏は「1テラFLOPSという演算性能は、スマートフォンには不要だ」