2015年1月7日 13:28
CES 2015 - NVIDIA「Tegra X1」の正体、規格外の高性能は次世代運転支援への布石
でもパフォーマンスと省電力性能を両立させる。Tegra X1に採用された、Cortex-A57コアは、48KBのL1命令キャッシュと、32KBのL1データキャッシュを各コアに統合し、4つのコアで2MBのL2キャッシュを共有する構成を採っている。一方のCortex-A53は、各コアとも32KBのL1命令キャッシュと32KBのL1データキャッシュを統合し、4つのコアで512KBのL2キャッシュを備える。なお、big.LITTLE構成では、熱設計に余裕があれば、8つのコアを同時に動作させることも可能だが、Tegra X1が8コア動作に対応しているか否かは、現時点では分からない。
NVIDIAの共同創始者兼CEOのジェンスン・ファン氏は、同SoCのグラフィックス性能についても、いくつかのベンチマーク指標を公開し、Tegra X1は、AppleのA8xプロセッサやTegra K1に比べて、1.5倍から2倍のパフォーマンスを発揮すると説明。その、電力効率は、Tegra K1を大きく上回り、Unreal Engine 4の"Elemental"デモを実行するのに、「2年半前のわれわれのGPUでは300Wが必要だった。