2015年1月8日 08:00
CES 2015 - 狙うは「グローバル・ニッチ」市場、スマホ連携スノーボードを展示するCerevoブース
最近のデジタルガジェット市場では、インターネットやモバイル機器と連携するスポーツ用品はひとつのブームとなっており、今回のCESでも大手メーカーからスタートアップまで多くの企業が新製品の提案を行っている。その中でCerevoが第1弾としてスノーボードを選んだ理由は、「適度にニッチ」(岩佐氏)なスポーツだからだという。
例えばテニスのように世界のプレイヤー人口がもっと多いスポーツの市場では、いずれ大手メーカーとの戦いになってしまい、特に価格面ではCerevoのようなベンチャーが競争力を維持するのが難しくなる。対してスノーボードは、誰もが楽しむスポーツではないものの、世界全体で見れば多くのプレイヤーが存在する。多くはないが確実にユーザーが存在する「グローバル・ニッチ」市場をターゲットにするのは、これまでの映像配信機器などと共通する戦略だ。
また、同社ではこのSNOW-1をあくまで「スノーボードに新しい体験を提供し、もっと楽しく滑るための製品」として提案しており、スノーボーディングの指導・教育用機器ではないというスタンス。もちろん、インストラクターが生徒により正確なアドバイスをするために使うことも可能だが、用途を指導用と想定して機能を設計すると、かえって楽しみ方やユーザー層を狭めてしまうことになりかねない。