2015年1月8日 09:00
キャリアななめ斬り! (40) 「好きなことを仕事にしよう」と思うのは別に悪くない
さて、この両方の意見をうまく取り入れられないでしょうか?
誰しも「好きなこと」が必ずしも得意だとは限りません。「できること」を必ずしも「好き」になるとも限りません。しかし、自分が「好きなこと」が同時に「自分ができること」であり、これを探し出し仕事にできれば、これにこしたことはありません。
では、仮に、「好きなこと」であり、同時に「できること」を見つけることができたとして、本当にそれでよい結果になるでしょうか?
実は私は職を選ぶ上で、「好きなこと」+「できること」だけでは不十分だと、本当は思っています。
自分が「好きなこと」であり、自分に「できること」であっても、他の人や機械などが簡単に取って代わられるような仕事は、常に激しい競争にさらされてしまいます。ですから、単に「できること」ではなく、「自分にしかできないこと」が見つかると、よりよいのではないかと思います。
もっとも、「好きなこと」「自分にしかできないこと」を自分の職業にできたとしても、そのことが社会に必要とされていないと職業としては成り立ちません。ですから「社会から必要とされること」という考えを3つめに加えて考えるとよいと思います。