2015年1月15日 13:00
新年会への"秘密兵器"はしじみ? - 美容効果も期待できる成分の謎に迫る
深酒をした翌朝、しじみのみそ汁を飲んで「おいしい……」と感じた経験がある人もいるだろう。新年会シーズンで宴会が続くこの時期は、その恩恵を受ける機会も増えてくる。
何となく「しじみのみそ汁=二日酔いによい」などと感じている人も多いかもしれないが、何が具体的にどうよいのかまでを理解している人となると、その数は少なくなるだろう。しじみのみそ汁がアルコール疲れにお勧めな理由は、しじみに豊富に含まれる「オルニチン」という成分にある。オルニチンの隠れたパワーを紹介しよう。
○「宴会疲れ」は「肝臓の疲れ」?
肝臓の働きを助けるオルニチンとは、血液に溶け込んで体内をめぐる「遊離アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸の一種だ。いろいろな食べ物に微量は含まれているが、特にしじみに多く含まれているという。
肝臓はアルコールなどの代謝をはじめ、脳のエネルギー源であるブドウ糖の供給、脂質の消化吸収を助ける胆汁の生成など、人間の臓器の中でも多彩な仕事をこなす"働き者"だ。
少々のことではへこたれず、その不調のサインを体に送らないため、「沈黙の臓器」とも呼ばれる。これが、私たちが肝機能の不調になかなか気付きにくい理由だ。