2015年1月22日 08:00
大量採用による不和で1,000万円の赤字…危機を乗り越えたIT企業が作った、新たな文化とは?
現在、500億円規模、2017年にはその倍の1,000億円にまで成長するとも言われる日本のRTB(Real Time Bidding)市場。この成長の牽引役となり、創立5年目にして業界トップクラスにまで上りつめたのが株式会社ジーニーだ。この躍進のきっかけは、ある大失敗をしたことらしい。創業4年目に起きたその大事件について、代表取締役CEOの工藤智昭さんに伺った。
○驚異の成長を遂げるRTB市場の最前線
ジーニーの2014年度の売上高はすでに数十億円/年(2014年12月末現在)。ちなみに13年度には、売上成長率1,474%を記録している。この圧倒的な数字が評価され、同年のテクノロジー企業の成長率ランキング「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast50」で第4位を受賞した。この伸び、おだやかじゃない…。
――そもそも、ジーニーって何をしている会社ですか?
工藤さん「例えば、パソコンのウェブサイトや、スマホのアプリを見ていると、『20代の男性サラリーマン必見!』なんて、自分にぴったりの広告が出てきますよね。その裏側で働いているのが、僕たちの『Geniee SSP』。