2015年1月22日 19:50
新・OS X ハッキング! (133) いまさら聞けない? ターミナルの環境整備(2)
前回は、bashの環境変数「PS1」を定義するとプロンプトが変化することを紹介した。シェルが起動するときに参照するファイル -- 複数あるが「~/.bash_profile」としておく -- で環境変数を定義すると、ターミナルとともにシェルが起動されるので(シェルの、感覚的にはターミナルの)設定として永続される、その特性を利用すればターミナルは"痒いところに手が届く"存在となりうる。今回は、基本&必須ワザを紹介するので、ターミナルとシェルの理解促進に役立てていただきたい。
○環境変数を表示する
環境変数の定義へ進む前に、環境変数の内容を表示する方法について知っておきたい。ある環境変数に値を定義するとして、その環境変数が定義済かどうか、定義済であればどのような値かを確認しておくべきだからだ。
現在有効な環境変数を一覧するには、「printenv」コマンドを実行する。引数やオプションは必要なし、ただ「printenv」とだけ入力して行末でenterキーを押せばいい。OS X Yosemiteの初期設定では、/etc/profileに記述されたプログラムを実行し、後述する「PATH」