2015年1月23日 08:00
『正しい太鼓のもち方』で、コミュニケーションの技術を学ぶ
といったものが紹介されているが、注意点として「あまりのすごさにギャップがある場合は悪ふざけにとらえられる」「言うなら本気で書いてもらうつもりで行くべき」といったことも同時に挙げられている。このようなコミュニケーションにおける微妙なニュアンスや空気感について、本書から学べるものは少なくないだろう。
○上司の詳細な分類と分析
本書のもうひとつの特徴は、上司のタイプが事細かに分類・分析されていることだ。マニュアル上司、無責任上司、ワンマン上司、七光り上司、エセインテリ上司などなど、本書で紹介されている上司のタイプは30種類を超える。これだけあれば、今の自分の上司も、どこかのタイプにあてはめることができるだろう。
どんなに困った相手でも、タイプにあてはめて考えると対処法はある程度システマティックに決めることができる。「こういうタイプの上司に苦労してるのは、自分だけじゃないんだなぁ」と知るだけでも、だいぶ気が楽になるだろう。
特徴的なのは、すべての上司について「学ぶところは、こんなとこ」という項目がついていることだ。
どんなにポンコツで人格に問題がある上司であっても、何かしら学べるところはある(本当にどうしようもない相手でも、反面教師として学ぶことはできる)。