2015年1月29日 09:00
訪日観光客集客の秘策。地図データを用いた「ITによるおもてなし」とは
(亀ケ谷氏)
海外と比べると日本国内のWi-Fi環境は十分なものとは言えない。となると、訪日観光客の多くは、インターネット上の地図サービスを利用できないことになる。また、ネット上で利用可能な地図サービスの多くは、サービス提供企業自らが地図データを持っているケースは少ない。そのため、主要な地域以外の更新頻度は遅くなる。結果、道路もランドマークとなる建物も、全く異なった古い地図データがサービスとして利用されてしまうこともある。初めて来た土地で、地図が間違っていたら戸惑うことは確実。もはや「おもてなし」どころの騒ぎでは済まない。
○利用目的に合わせた柔軟な地図表現でおもてなしを
前述した通り、地図情報の活用には様々な課題が存在する。
そして、それらを解決するソリューションとしてインクリメントP社が提供するサービスが「MapFan」である。2015年2月10日に開催されるセミナーでは、同社が考える次世代の地図ソリューションについての解説が具体的な事例と共に行われる予定となっている。
地図の世界は非常に奥が深い。初めて訪問した場所の場合、正確な地図よりも、目的とする場所を極端に大きく表示して目立たせた「主題図」