2015年2月3日 08:00
2015年の花粉飛散量や飛散開始日を、気象予報士が徹底的に予想
ただ、これだけでは(花粉量は)決まりません」。
そう話す村山さんがもう1点強調した要素は、「前年に花粉が多いと次の花粉シーズンは花粉が少ない」。すなわち、2015年シーズンでいえば、2014年シーズンの花粉量が多いか少ないかが関係してくるということだ。これらの条件を鑑みると、関東地方は例年並みかやはり例年よりも多いと予想されると、村山さんは解説した。
関東地方の中でも東京23区に限定すると、2015年シーズンの花粉量は例年並みかやや少なくなると予想される。だが、油断はできない。
「23区内では過去10年の平均値と同じか、若干少なくなると思われます。ただ、静岡県からどれぐらい花粉が飛んでくるかによって、23区は最大で(1平方センチメートルあたり)5,200個ぐらいになる。
それがなければ、(1平方センチメートルあたり)4,000個かもうすこし少なくなるでしょう」。
○30年で都内の飛散量は3倍に
1平方センチメートルあたりの花粉が4,000個、5,000個と言われてもピンとこない人もいるだろう。では、過去の数字と比較してみるとどうだろうか。都内在住の人にとっては悲しい事実だろうが、都内の平均花粉量は年々増加しているのだ。