くらし情報『年間死者数は1万7,000人!? - 冬の突然死「ヒートショック」の対策法とは?』

2015年2月4日 16:06

年間死者数は1万7,000人!? - 冬の突然死「ヒートショック」の対策法とは?

太田さん「部屋と部屋の間の温度差が大きいとヒートショックを起こしやすくなります。我々はこの部屋間の温度差を「暖差」と名づけ、「暖差」が引き起こす健康上の危険性を「暖差リスク」と呼んでいます。浴室、脱衣洗面室、トイレは、どこもリビングとの暖差が大きく、ヒートショックを起こしやすい場所です。特に浴室では、リビングとの暖差が10度以上になりますから、高齢の方や心臓・血管の弱い方にはかなりの負担がかかる場所といえるでしょう」

--1軒の家の中で、どうしてそんな暖差が?

太田さん「日本の住宅は、高温多湿の夏でも木材が傷まないように、通気性を重視して作られています。ただしその分、冬は熱が逃げやすく、私たちの調査でも、多くの方が『暖房を入れても冬は家の中が寒い』と答えています。リビングなどには壁掛け式エアコンがありますが、浴室やトイレ、廊下までは温められませんよね」

--たしかに、ふだん人がいない場所にエアコンをつける余裕はありません

太田さん「それに、エアコンを使っても、暖気は上に集まりますから、足元は寒いままという状況がよくあります。床暖房は床面を温めますが、空気まではなかなか温まりません。

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