くらし情報『年間死者数は1万7,000人!? - 冬の突然死「ヒートショック」の対策法とは?』

2015年2月4日 16:06

年間死者数は1万7,000人!? - 冬の突然死「ヒートショック」の対策法とは?

そこで、この問題を根本的に解決しようと、2004年頃から『冬でも寒くない家をつくる』ための新たなプロジェクトを立ち上げたのです」

○温かい家作りのカギは床下に - 積水化学工業の取り組み

太田さんたちが取り組んだのは、暖差リスクを最小限にするために「熱を徹底的に逃さないこと」と「人のいない場所まで確実に温めること」。

太田さん「積水化学工業は、工場で生産したユニットを組み上げる『ユニット工法』を得意としています。この方式ですと気密・断熱性を高めることができるので、いわば”魔法瓶”のような、熱を逃しにくい構造の家がつくれるのです。しかしどんなに気密・断熱性を高めても、足元が温まらないと冷えを感じてしまいます。そこで注目したのが床下でした」

--床下って、普通は何もないですよね?

太田さん「その通り、何もないからこそ使える、と考えたのです。住宅の下には『基礎』というコンクリートの土台が埋まっています。これまでの家では、基礎を線状に作る『布基礎』という形式の家が多かったのですが、それでは地面を伝わって冷気が出入りしてしまうというデメリットがありました。そこで私たちは、基礎を箱状にする『ベタ基礎』を採用した上 で、その内側に断熱材を敷きつめ、冷気をシャットアウトしたのです」

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