2015年2月13日 18:10
高効率エンジンの開発や航空機の低騒音化に挑む - JAXAと国内企業が2つの新プロジェクトをスタート
その中で、今回ECATから2つ、「aFJR」と「FQUROH」のプロジェクトが開始された。詳しくは後述するが、aFJRは高い効率を持つ軽量のファン、タービンの技術実証を行うことを目的とし、一方のFQUROHは、機体から発生する騒音を低減させる技術の飛行実証を目的としたプロジェクトだ。
この2つのプロジェクトは、国際的な水準に照らして高い技術目標を掲げており、またこれ以上に獲得した技術の社会的、技術的な波及効果を意識した「出口志向」の強いものとなっており、そのために産業界と連携して進めていくこととされている。また文部科学省の「戦略的次世代航空機研究開発ビジョン」でも、優先技術として開発することが定められている。
●日本が誇る高性能ターボ・ファン・エンジンの名を継承
○効率の良い次世代エンジンの開発に貢献するaFJR
aFJRは、これまでよりも効率の良い次世代ジェット・エンジンの開発を目指したもので、「advanced Fan Jet Research」の頭文字から取られている。
またFJRという名前は、今から約40年前に開発された日本製の高性能ターボ・ファン・エンジン「FJR710」