くらし情報『キャリアななめ斬り! (47) 日本人はなぜ人の失敗を叩くのか』

2015年2月26日 07:00

キャリアななめ斬り! (47) 日本人はなぜ人の失敗を叩くのか

日本人はなぜ人の失敗を叩くのか。

机上の議論を好む。実行しないこと(結果の白黒を付けないこと)を「美徳」とする。より早く、より強引に、何らかの「結論」を出してしまった者、実行したものは常に叩かれる。だから、戦略の議論をいつまで喧々諤々と続けたがる。

戦略などというものは消耗品なのだ。今すぐ実行しないと「最悪」の事態になるかもしれない。戦略に代替案はいくらでもある。
仮に今の戦略が間違っていたとしても、大きな痛手を負う前に「朝令暮改」、すぐに手のひらを返せばよい。

「戦略の議論はもういいから、早くやっちまえ! 今実行しないでどうする!」と叫びたくなる時が稀にある。ところが、こういう「叫び声」を上げて哲学(世界観)を掲げるのも日本人は苦手である。空気をよむのは得意な者に限って世界観は持たないことが多い。

<著者プロフィール<
片岡英彦
1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」

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