2015年2月27日 11:26
シリコンバレー101 (604) 「Superfish」騒動はWindowsのビジネスモデルを変えられる大チャンス
OSをライセンスするWindowsのビジネスモデルでは、PCメーカーがMicrosoftの顧客であり、PCメーカーがどのようなユーザー体験をユーザーに提供するかまで口を挟めない。自らSurfaceシリーズを手掛け、Signatureエディション製品を販売して基準を示すしかないのが現状だ。SignatureエディションのWebページで、Microsoftが自らジャンクウエアやトライアルウエアについて以下のように指摘している。
いくつかのPCには、あなたにとって必要のない、使わずに終わるかもしれないプログラム、ツールバー、ユーティリティ、スクリーンセーバーなどがプリインストールされています。これらはPCの動作を遅くする可能性があり、Startスクリーンやデスクトップを混乱させます。
なんという板挟み。Microsoftの苦悩が伝わってくる。同社がWindows 10で実現するユーザー体験が良いものになりそうだからこそ、残念感がなおさらだ。
Windowsを人々が愛情を抱くような存在にするには、Windowsのユーザー体験の維持をPCメーカーに徹底させる改革が必要になる。PCメーカーの良い意味での競争は促しながら、Windowsのユーザー体験を損なうような自由には制限を設けなければならない。