アトラシアンCo-CEOとRuby開発者まつもと氏が見るソフトウェアの今後
Cochlear社は、耳の不自由な人のために耳の内部に埋め込むインプラントを開発しているのですが、インプラントを定期的に取り出して製品をアップグレードすることはできませんよね。そこでCochlearでは、アップグレードをすべて外部のソフトウェアから行っているんです。
このようなソフトウェアの使われ方は、自動車業界にも見られます。テスラモーターズもさまざまなパーツをソフトウェアで制御していますよね。以前同社の車は、アクセルから足を離すと後ろに下がってしまうというマニュアル車のような仕組みになっていたのですが、それだと坂道の多いサンフランシスコの住人が困ってしまう。そこでテスラでは、ソフトウェアアップデートを配信し、アクセルから足を離しても後ろに下がらないよう修正しました。私も以前テスラの車に乗っていたのですが、随時ソフトウェアアップデートが配信され、改善点がリリースノートとしてメールで送られてきましたよ。
このように、どんな業界でもソフトウェアによってディスラプション(破壊)が起こるのです。
いま例を挙げたメディカル業界や自動車業界だけでなく、今後さまざまな分野でディスラプションが進むでしょう。
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