ZOTACのGeForce GTX 960最上位モデル「AMP Edition」を試す - 大幅なオーバークロックによるパフォーマンスを確かめる
まずは検証時の挙動を紹介しておこう。アイドル時は基本的にファンは止まった状態だ。テキストエディタでの作業やウェブブラウジングといった用途でも、ファンは停止したままだった。そして3Dベンチマークを起動すると、GPU温度が上昇し、ファンが回転し始めた。
では、GPU-Zのログ機能を用いてベンチマーク中の挙動を数値で確認したのが下のグラフだ。例えばベンチマーク開始時のように、まだそこまでGPU温度が上昇していないにもかかわらず、予冷のようなファン回転数の上昇も確認できる。GPU側の消費電力を性格に測定することが難しいため、断定が難しいが、消費電力に対してGPU温度よりも優先的に回転数制御が行われているのかもしれない。
また、今回作成したグラフでは、室温が低く(20度)、ケースファン(120mm角×1)を用いて十分に冷却した状態と、室温が高く(27度)ケースファンを停止させた冷却不足の状態との比較も行ってみた。
そもそも冷却不足の場合はアイドル時からGPU温度が高いわけだが、その後の高負荷時でも、GPU温度、ファン回転数ともに十分に冷却できている際よりも高温、高回転であることが分かる。