2015年3月10日 09:30
「将棋電王戦FINAL」開催までに読んでおきたい電王戦ガイド【ソフト編】人間vsコンピュータ最後の戦いへ
30分切れ負けでは向かい飛車から素早く仕掛け、一瞬の切れ味で斎藤陣を崩壊させた。定跡形を踏襲するオーソドックスなスタイルで、棋風はコンピュータらしく攻め寄り。穴熊の扱いでは人間に一日の長がある印象を受けた。本番では30分切れ負けの将棋のように、穴熊に組まれないような定跡を選んだほうが勝率が高くなるのではないだろうか。
●AWAKEは一人のアマチュアに敗れたが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった
○第2局 ▲Selene(開発者・西海枝昌彦)-△永瀬拓矢六段
Selene(セレネ)もAperyに続き今回が「将棋電王戦」初出場。ギリシア神話の月の女神セレーネーの名を冠している。なお、神話におけるセレーネーは羊飼いの少年エンデュミオーンを愛し、その美貌をとどめるために老いることのない永遠の眠りにいざなったとされる。ちょっと怖い。
ちなみに開発者の西海枝(さいかいし)氏曰く、Seleneのイメージはモデルの蛯原友里とのこと。
永瀬六段との練習対局は、1分将棋は互いに三間飛車に振って相振り飛車に。攻め方がまずく、玉を上に逃して入玉され、大差の負けになってしまった。30分切れ負けでは「鬼殺し」