くらし情報『生き物に学ぶ、オドロキの「性」と「サバイバル術」(後編)』

生き物に学ぶ、オドロキの「性」と「サバイバル術」(後編)

生き物に学ぶ、オドロキの「性」と「サバイバル術」(後編)
(前編はコチラ)

前回は、ミジンコは女性上位、カメやワニは温度で性が決まるという、生き物の「性」にまつわるお話しを紹介しました。今回は、環境変化を敏感に感じる生き物たちや、その「サバイバル術」のお話です。

○6. 「敵の匂い」がしたら「とげ」や「ヘルメット」を作って変身!

現代は激動社会。人間も食うか食われるか、生き残りをかけた戦いの毎日です。

では生き物たちは「弱肉強食」の原野をどう生き抜いているのでしょうか? わずか数mm足らずの小さな生き物「ミジンコ」も天敵に対して、驚くような防御術を持っているそうです。

「ミジンコの場合、天敵の匂いがすると形を変えたミジンコが産まれてきます。その形は防御形態と呼ばれ、ミジンコの種類や天敵によって異なりますが、頭をまるで『へルメット』のようにとんがった形にしたり、後頭部に『とげ』を作ったりして、敵に食べられにくい形を作ります」と井口研究室のミジンコ博士こと宮川一志さんが教えてくれます。

実際に、宮川さんにとげをつくるミジンコの動画を見せて頂きました。
天敵であるフサカの幼虫はミジンコをいったん飲み込んだかに見えましたが、とげがひっかかって、はき出してしまいます。

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