日本のCDジャケットのデザイン、どう思う?-日本在住の外国人に聞いてみた!
(トルコ/30代前半/女性)
デジタルデータの販売が増えた今でも、目に見えるメディアかつデザイン作品としての強度を持つCDジャケットは注目を引く存在です。グラフィックデザイナーの中には「CDジャケットがやりたくて」この職業についたという方も多いと聞きますし、変形ボックスセットが多い相対性理論や、カセットなどを組みこんだtofubeatsなど、ビジュアルは元よりギミックを凝らしたデザインも多々あります。
また、その時代の流行を映す鏡でもあるのが面白い所ですよね。フリッパーズギターやピチカート・ファイヴなど渋谷系全盛だった90年代は、松任谷由実のCDからスタートした、コンテンポラリープロダクションによる仏伊映画などをモチーフにしたスタイリッシュなデザインがジャケットを席巻し、のちにMr.ChildrenやMisiaなど歌謡曲系にも大きな影響を与えました。
2010年以降の目立ったデザイン傾向を探してみると、わたせせいぞうなどのアーバン系・バブル期マンガ風のtofubeats「ディスコの神様」(イラスト:山根慶丈)、ファンシーアニメ系のORESAMA「オオカミハート」(イラスト:うとまる)