排尿の頻度や時間が気になったら、それは前立腺肥大症のサインかも?
グラクソ・スミスクラインはこのほど、約400万人が罹患(りかん)しているとも言われている前立腺肥大症への正しい理解を広げるための「前立腺肥大症メディアセミナー」を都内で開催。見過ごされがちな病態と最新の治療法について説明が行われた。
○排尿に時間がかかったり、頻度が増えたりしたら要注意
「前立腺肥大症」とはその名の通り、前立腺が肥大してしまうことによって排尿にトラブルが起こってしまう病気のこと。この前立腺肥大症について、日本大学医学部 泌尿器科学系泌尿器科学分野の主任教授である高橋悟氏が、詳しい病態や治療について解説した。
前立腺は膀胱(ぼうこう)の直下に尿道を取り囲むようにして存在し、だいたいくるみと同じくらいの大きさの男性だけが持つ器官。精液の成分である前立腺液の分泌などを行い、前立腺が肥大してしまうと尿管が圧迫され排尿にトラブルが起こってしまうという。
主な症状としては、「排尿に時間がかかる」「排尿直後でも残尿感がある」「排尿後に尿漏れしてしまう」「排尿の頻度が多くなる」などが挙げられる。
○55歳以上の男性の5人に1人が罹患との推計も
高橋氏は、「簡単な目安として、排尿に30秒かかると排尿障害が疑われます。