キャリアななめ斬り! (50) 「常識破り」をするのに必要な心得
なのだろうか? と思うことも多くある。緊急の場合や、あえて「常識破り」なことを仕掛けようと思えば、決してやってやれないことはない。ただし「常識破り」は「常識破り」である。必ずしもうまくいくとは限らない。
このあたりの見極めが非常に難しい。
人間の心などというのは実に弱いものだ。誰だってもしも失敗したら……という時のことも考える。
仮に「常識」に従って何かを行った結果失敗してしまった時と、「常識破り」のことをあえてした結果、失敗した時と、どちらがより痛手が少ないかなどと考えてしまう小っぽけな心の自分もいたりする。
もちろんこうした、気持ちもわからなくはない。
あえて奇をてらって「常識破り」のことをする意味もない。
どこまで自分が納得して、確信犯的に「常識破り」のことを行い成功させることができるか。結局のところはこの点に尽きる。逆にいえば、「常識」や「慣習」というものも、それはそれでナメられたものではない。それなりの根拠や経験値があったりする。何でもかんでも「常識破り」を狙うというのも「イヤミ」なものである。
とことん自分自身で納得がいかない限り、とりあえずは「普通通り」にやってみるというのも決して悪くはない。