我々はユーザーのために立ち上がる - 冨田COOに聞くVivaldiブラウザ(前編)
少なくとも我々はかつてOperaで、ユーザーの声を聞いてユーザーがほしいものを作っていく、そういう考え方でやってきたので、「ユーザーのために立ち上がらなきゃいけない」という思いでVivaldiはスタートしました。
――そのユーザー、ひと言でいうと「既存のブラウザに飽き足らないパワーユーザー」のためのブラウザを提供するのがVivaldiのミッションということですね。
今は、昔のOperaにあったような機能を実装している段階なので、もしかしたらVivaldiはOpera 12を再現するプロジェクトと思われているかもしれませんが、あくまでもそれは最初のステップなだけで、その先には当然Operaにもなかった新しい機能を入れていくつもりです。実装済みの機能でも、例えばキーボード操作のための「クイックコマンド」は、かつての機能というより新しい機能のひとつと言えると思います。
――ブラウザはいわゆる「コモディティ」になり、一般的には差別化が難しいソフトウェアですが、Vivaldiが目指すようなパワフルなブラウザを求めるユーザーというのは、今でもたくさんいるんでしょうか。果たしてそこに市場が残っているのか。