2015年3月23日 06:00
我々はユーザーのために立ち上がる - 冨田COOに聞くVivaldiブラウザ(前編)
違和感はありながらもやめる理由はないという日々が続く中、あるとき、Jonが何かの用事でシリコンバレーに来たんです。実はJonがOperaを辞めてからは、電話で何回か話したことがあったくらいで、2年くらい一度も会ってなかったんです。なので、せっかくだからちょっと食事でもしようよということになって、僕の家へ来てもらってご飯を食べながらいろいろと話をしました。
話はかなり夜遅くまで続いて、結局深夜まで話し込んで、そこでもう一度ブラウザをやろうという話を聞かされ、「ちょっと考えておいてよ」みたいに言われて(笑)。
――かつてのブラウザの世界に来いと口説かれたと(笑)。熱いストーリーですね。
熱かったですね。そのときは悩みましたが、あらためて「この前の話をしよう」と、今度は僕から、彼の家があるボストンまで行きました。
そこでいろいろVivaldiのアイデアを詰めていくうちに、「ああ、昔はこんな感じだったな」と思い出しながら、すごくワクワク感が湧いてきて、「じゃあやろうか」と決心して。あ、もちろん今でも熱いですよ。
――「Vivaldi」というブランドは当初ブラウザの名前ではなく、コミュニティサイトの「Vivaldi.net」