くらし情報『"紙と鉛筆"が支える21世紀のアニメコンテンツ、その行方は - ACTF「ペーパーレス作画の現状と未来予測」』

"紙と鉛筆"が支える21世紀のアニメコンテンツ、その行方は - ACTF「ペーパーレス作画の現状と未来予測」

"紙と鉛筆"が支える21世紀のアニメコンテンツ、その行方は - ACTF「ペーパーレス作画の現状と未来予測」
●デジタル化は「手描きの線の味」を殺すのか
日本アニメーター・演出協会(略称:JAniCA)は、日本で制作されているアニメーション業界関係者向けのセミナー「アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)『ペーパーレス作画の現状と未来予測』」を開催した。本稿では、すでにデジタル作画を導入している企業/クリエイターによる講演の模様をお届けする。

○「紙と鉛筆」で作られているアニメ、デジタル化の潮流は

政府による「クールジャパン」政策の登場を待たずして、日本独特の文化として世界的に知られるところとなったアニメーション作品。近年では、子供向けの作品だけでなく、大人も楽しめる深夜帯のTV向け作品も増加している。非常に多くの作品が日々生み出されており、制作工程のデジタル化が進められている。しかし、アニメーションの肝となる「作画部門」は、現在も文字通り"紙と鉛筆"によるアナログ作業が主流だ。

そんな状況の中、個別対応の向きが強いものの、「作画部門」をデジタル化する流れは確実に広がっていて、現場で働くクリエイターたちの興味・関心も非常に高い。同フォーラムの対象者は多忙な業界関係者に限られていたにも関わらず、一時入場制限を行うほどの満員御礼であったことも、その裏付けと言えるかもしれない。

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