"紙と鉛筆"が支える21世紀のアニメコンテンツ、その行方は - ACTF「ペーパーレス作画の現状と未来予測」
また全員ではないが、デジタルに切り替えたら突然能率が上がった人もいたという。
また、橋本氏は、2000年ごろにアナログ動画の描画からキャリアをスタート。15年のキャリアのうち、途中からデジタルに転向し、5年ほどデジタル作画を行っているという。そんな同氏から、アナログからデジタルへの転向にかかるおおよその期間も語られた。パソコンの素養があれば、多くの場合1カ月程度で転向可能で、ツールの使い方に慣れるためには1週間程度を要するという。とはいえ「PCの素養」は各人によってまちまちのため、習熟の速度に影響するの確かだが、OSのカスタマイズのような中級者以上の知識がなくても、抵抗なく機器に触ることができれば大丈夫だとコメントした。
そして、重要な点として、アナログとデジタルを行き来すると、ツールの使い方を忘れたりするなどしてモチベーションが下がってしまうため、デジタル移行を決めたら一気に行った方が覚えが早いため、「どっちつかず」な状態は避けるべきと語った。●少数精鋭、短時間枠の制作だからできる柔軟な体制
○個人に合わせた制作スタイルが取れる少数精鋭部隊
一方、「紙でもアナログでも、その人にあった最適な手段」