中村蒼、『エール』完走「今後の自信に」 俳優業への思いも再確認「好きなんだ」
でも、コロナ禍では、早くみんなと会って、一緒にお芝居をしたいと、初めて思いました。その時、自分はやっぱりこの仕事が好きなんだなと再確認した感じです」
来年の3月で30歳となる中村。役者として見据える理想像について尋ねると、ドラマ『破獄』(17)で共演経験があるビートたけしと、『エール』で作曲家・小山田耕三を演じた亡き志村けんさんの名前を挙げる。
「以前、たけしさんとご一緒した時、その人が立って台詞を言ってくださるだけで、魅入ってしまうというか、満足できるような役者さんってすごいなと思いました。今回志村さんとは、ご一緒できなかったけど、きっと志村さんもそういう存在の方だったのかなと。お芝居での間とか、表情で感動させるというよりは、その人の存在そのものだけで成立してしまう。そこは将来的な理想ですね。僕もいつかそういう役者さんになれるよう、頑張っていきたいです」
中村と志村さんの共演シーンは残念ながらなかったが、窪田から志村さんと共演時のエピソードを聞かせてもらったとか。
「芸人さんだから、真面目に演技をすることが照れくさかったようで、カットがかかると、恥ずかしげに笑ってらっしゃったそうです。